~その4~会社に属するか、個人で売っていくか

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今回でこのシリーズ、最終回としたいと思います。

最初に宣言した通り4本立てです。

 

さてさて、さっそく本題ですが前回でセルフプロモーションをかけれたと思います。

実際にかけれた人は、もともと何か別の事で有名だったり、圧倒的に友達が多い!とかってことがない人は、特に効果が上がらず肩すかしを喰らっているのではないでしょうか?

そりゃぁそうです。

色々と大変な思いをして最初のMVなりをアップロードするところまでやったかっもしれませんが、見ず知らずの素人の曲を進んで聞こうと思う人はあまり多くありません。

それどころか、対して宣伝もできていなければその存在を知ることは稀なのですから。

世のどこかにあなたの歌をいいと思ってくれる人がいたとしても、その人に届かなければ意味がないのです。

 

さぁではどうするのか、というところですが、まず行うことは

 

★コンテンツを増やす

 

コンテンツというのは音源です。今はまだ一曲しか形になっていないのでこれを増やしていかなければいけません。

そして並行して、下記の二つとも、或いはどちらかを進めていきます。

 

1.セルフプロモーションを運用として回す

2.レーベル(プロモーションしてくれる組織)にプロモーションする

 

ざっくり説明していきます。

 

★のコンテンツを増やすは、当たり前と言えば当たり前。

楽曲、MVが一つしかなければ、それをいいと思ってもそれしかないのです。

当然、人は飽きます。飽きられたときに次がなければそのまま去ります。

常に新しい刺激を与えなければ、お客さんは留まってくれないのです。

また、楽曲というのはその曲によって表情がガラリと変わります。

今回バラードで作成したのであれば、次はアップテンポで作成すれば、バラードで引っかからなかった人が引っかかるかもしれない。。。要は入り口を広げるのです。

メジャーアーティストの様に楽曲以外のコンテンツをたくさん持ってるわけではないのですから、一度つかんだお客さんに忘れられないようにコンスタントにコンテンツを増やしていきましょう。 もちろん楽曲以外でも可です。

 

それでは並行して進める1.の案。

当然といえば当然ですね。コンテンツを増やしたら、前回と同じ流れを繰り返す。これだけです。

宣伝方法は様々あれど、やはり肝となるのはコンテンツ。楽曲です。

ただし、作るだけではただのオナニー。宣伝していかなければ誰にも気づかれません。

 

次に今回のメインとなる

2.レーベルへのプロモーションやアプローチについて

なんやかんや言っても、これを目指したいという人が多いんじゃないかなぁと思います。

それではレーベルに入るってどういうこと?というのを、メリットデメリットで書いていきます。

※とはいえこれは契約内容によってピンキリですので、筆者が体験した話、直接知ってる部分以外は一般論で紹介します。

メリット

・給与がもらえる(デメリットにもなる)

これは契約によって様々ですが、

ライブ月10本以上、動員が100~1,000くらいコンスタントにはいるアーティストで月30万円くらいです。(いやほんとピンキリです。あくまで一例)

じゃあ売れてないアーティストは?というと、期待されているなら投資として生きていけるくらいのお給料は貰えるでしょう。ですが、期待されていなければ契約期間が過ぎ次第切られるのみです。

・投資をしてもらえる(経費が使える)

これも契約や期待値によりけりですが、既にお分かりの通り音楽活動というのはなかなかお金がかかります。

自分でできる技術がなければ、人に頼むしかなく、必ずお金が発生します。

こういう諸経費を給料とは別で払ってもらえるんですね。

有名になれば、スポンサーがついて服がタダでもらえたり楽器がもらえたりなんかも。これはレーベル関係だったり、まったくの個人的にだったり。。。

・会社特有のパイプ(コネ)が使える

特にメジャーではこれが一番おいしいのではないでしょうか。

インディーズでも力のあるレーベルはいますが。

パイプやコネというのは、その大きな部分は「タイアップ」「大型イベント」です。

タイアップは聞いたことがあると思いますが、アニメのテーマ曲やドラマの主題歌、といったところです。

これは個人ではほぼ確実にとれません。

ドラマは詳しくないのですが、アニメでいえば、

アニメ制作会社に、大手メーカー(ガンダムならサンライズ)がアニメの制作を依頼します。この時、大手メーカーが契約しているレーベルに主題歌を依頼するわけです。

ここはもう大人な世界なので、色々な事情で決まっていくのですが、まぁまずレーベル傘下でないアーティストには来ません。

 

もう一つ、大型イベントですが、例えばフジロックFesとかの事になります。

大型フェスとなれば、その中の小さいステージはアマチュアやインディーズでもチャンスは有ります。が、メインのステージはメジャーレーベルが絡んできますので傘下でないとまず無理です。

最近だと、例えば「ワンオクのツアーにACTとして出演できる」みたいなイベントをやってましたが、これもイベントでレーベル側がいいアーティストを見つけたり、ワンオクの宣伝に使っているだけで出演アーティストは事前に決まっています。

要は出来レースです。

と、傍から聞けばなかなか黒く聞こえる話ですが、味方になればこれほど強い味方もいないわけです。

ちなみに、TV出演も大体レーベルが絡んでいます。一応芸能界ですから。。。

 

デメリット

・給与がもらえる

え、メリットじゃないの?というところですが、そうではありません。

あなたが売り上げは上がらないけど期待の新人、ならばメリットになりえますが、個人でバンバン売り上げをあげれる人気者ならば、その売り上げのほとんどはレーベルにもっていかれ、一部が給料となるからです。

まぁ、一般の会社と同じです。そのお金でレーベルの運用や若手の育成費に回るわけなので。。。

ここをメリットととるかデメリットととるかはその人次第ですね。でも自己管理ができない人はレーベルに所属することをおすすめします。。。

・行動が制限される

当然、プロデューサーやマネージャーといった管理する人、方針を決定する人が付きます。

あなたに力や人気があれば自分で進めることもできるかもしれませんが、ほとんどの場合はプロデューサー等が行動や曲の方針、歌い方なんかも決定します。

商品となるわけですから当然と言えば当然ですね。。。

たとえば、仲のいいエンジニアに曲を作ってもらいたい!となっても、中々通らなかったり、といったところです。

出たくもないTVに出演したり、とか。

 

 

長くなってしまいましたがこんなところではないでしょうか。

決定が難しい!というのであれば、

■お金を自分の力で稼ぐ術を学びつつ、お金稼ぎをしたい

ならレーベルには所属しない

■自己管理やセルフプロモーションといったことに頭を使わず、最低限のお金だけもらって音楽に没頭したい

ならレーベルに所属する

で、大方問題ないと思います。

 

とはいえ、何もせずにレーベルから声がかかるなど100%ありえません。

セルフプロモーション活動をして、自分だけである程度まで人気を集められて、クオリティーも上げて、実力をつけられるようになるところまではセルフプロモーションしていきましょう。

また、絶対に注意しなくてはいけないことがあります。

※よくわからんレーベルには絶対に引っかからない事※

 

自分でそこそこの知名度を上げられない人にしっかりしたレーベルから話が来るなど絶対にありえません。

でも、世に楽曲等を公開しだすと、なんだかよくわからないプロダクションから連絡が来ます。ほぼ確実に。

99%詐欺なので疑ってください。基本シカトで大丈夫です。

まず、ちゃんとしたレーベルとの契約であなたがお金を負担することはまずありえません。

そしてちゃんとしたレーベルはちゃんとしたホームページと、ちゃんとした住所で会社が実在します。

詐欺プロダクションは偽りの住所で会社概要を公開してる場合が多いので、ん?と思ったらまずはその会社を検索して、本当に存在するのか、ちゃんと話題があるのか(実在している会社ならニュースや話題は必ずあります。)を調べてください。

立ちあげたばかりの会社も要注意です。

これは詐欺ではないですが、何の力もありません。そこにまだ何の力もないあなたと共に何かを始めようとしても、何もできません。。。

売り上げを上げられるアーティストが所属しているかも確認しましょう。

 

ずいぶん長くなってしまいましたが、今回がなんだかんだ一番大事な事だったかなぁと思います。

今回の記事を読んでいただけたら、今一度自分が何をしたいのか、というところをもう一度見つめなおしてみてください。

案外、一般サラリーマンで趣味として音楽を楽しむ、という道もありだったりするかもしれません。

 

それでは以上とさせていただきます。

ここまでお付き合いありがとうございました!

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