こじはる、猫耳覆面レスラー!?

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AKB48の小嶋陽菜が最後のセンターを務める47thシングル「シュートサイン」(3月15日発売)と、卒業曲「気づかれないように…」のミュージックビデオ(MV)が20日、同時公開された。表題曲のMVでは小嶋の11年間のアイドル人生をプロレスに重ね合わせ、猫耳覆面レスラーに扮した“レジェンド小嶋”が本家レジェンドレスラー・神取忍らと死闘を繰り広げる。

 表題曲はAKB48グループのメンバーが多数出演するテレビ朝日系連続ドラマ『豆腐プロレス』(毎週土曜 深0:35)の主題歌とあり、MVは全編プロレスが舞台。小嶋は架空の「WIP」(ワールド・アイドル・プロレスリング)四天王として君臨してきた“レジェンド小嶋”を演じる。

 AKB1期生の小嶋は、2005年12月8日にAKB48劇場で初公演を行い、翌06年2月にCDデビューして丸11年。シングル選抜歴は歴代最多の44回(インディーズ2作を含めると46回)。じゃんけん選抜2作と出馬を辞退した2015年の総選挙選抜シングル1作の計3作を除いて、すべて選抜入りしてきた文字どおりのレジェンドメンバーだ。

 最後シングルのMVの中でレジェンド小嶋は、WIP四天王のデビルタイガー志麻子(岩井志麻子)、ブロッケンシズ(南海キャンディーズ 山崎静代)、ゴッド神取(神取忍)をアクロバティックな大技で次々となぎ倒す。そして、引退試合の対戦相手には、ドラマで主演を務める宮脇咲良(HKT48兼AKB48)扮する新人レスラー、チェリー宮脇を指名。セコンドには渡辺麻友、柏木由紀、山本彩(NMB48)、指原莉乃(HKT48)らが付き、実況は辻よしなりアナウンサーが担当した。

 タイトルの“シュート”は、プロレス用語で“真剣勝負”を意味するが、まさにシュートな戦いの末、小嶋は宮脇によってマットに沈められる。引退試合で敗れた小嶋は自らマスクを取り、最後のマイクパフォーマンスでメッセージを残す。一つの時代が終わり、新しい時代の幕開けを告げる、AKB48ともリンクするストーリーとなっている。

 監督を務めた森義仁氏は「プロレスということもあり、喜怒哀楽が全部詰まった全部盛りのスタミナ丼みたいなMVにしようと思いました。伝説のレスラー・レジェンド小嶋と、伝説のアイドルAKB48の小嶋陽菜の歴史が交差する作品です」と作品に込めた思いを明かす。

 AKB48として最後のシングルMV撮影を終えた小嶋は「今までで一番、撮影量が多かったです。プロレスをやるとは思わなかったですが、『最後だしいいかな』と思って…。とにかく『最後だから…(笑)』って自分に言い聞かせながら、やりました」。女性から憧れられるファッションリーダーでありながら、イメージとは対極のこともやりきってきたこじはるらしく、ユーモアたっぷりにコメントした。

 今作と同時に、小嶋がソロで歌う卒業ソング「気づかれないように…」のMVも解禁。総合プロデューサーの秋元康氏が小嶋の今の心情をつづり、作曲は若田部誠氏、MVは高橋栄樹監督が担当した。こちらのMVは小嶋のファッションセンスを前面に押し出し、同期の峯岸みなみ、昨年4月に卒業した高橋みなみが友情出演。AKB48卒業後の一日が、美しくもセンチメンタルに描かれている。

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